パイロットから以前販売されていた、ボーテックス万年筆在庫ございます。
この万年筆は、万年筆としては類い希な設計が随所に施された、ポテンシャルを秘めた万年筆です。
当店では、かなりの数を販売してきました。

ボーテックス万年筆の特徴

軸・キャップについて

軸のデザインは、キャップが長い、かつてのショートタイプという形状を思い起こす形状です。
安価な万年筆は、軸が細いものが多く使いにくいものでした。ほとんどの万年筆はボールペンや鉛筆と違って軸の中心に筆記部分がなく中心からややずれたところに筆記部分があるので、軸が細いととても使いにくいのです。
ボーテックスは、軸がある程度太めの使いやすいサイズです。

ショートタイプ形状のねじキャップ

ショートタイプは昭和40年代の万年筆に多く見られたデザインで、長いキャップが特徴です。携帯時は短く、筆記時はキャップを軸後ろへ装着することにより、適切な長さで使用することが出来ます。
かつて一世を風靡した「エリートS」(Sはショートタイプを意味します)という商品に使われていた形状なので、懐かしく思い出される方も多いのではないでしょうか。エリートは現在でも「エリート95S」として発売されています。
ボーテックスはショートタイプですが、エリートのような単なるかぶせ式ではなく、ネジで閉めるキャップです。また、後ろにはめるときは、パチンという抵抗とともに装着します。

ほどよい太さのラバーグリップ(握り)

軸には、保持部分にラバーが装着されています。
高額な商品が多い万年筆に、ラバーが装着されることは希です。

最近の筆記具の多くには、保持部にラバーが装着されています。普段、握りがラバー製のボールペンなどの筆記具をご使用になっている方も、ボーテックス万年筆は違和感なくご使用いただけるでしょう。
ラバーの握りは、筆記時、独特の感触です。
ラバー付ですので、試験向きにもおすすめです。

保持部のラバーと、キャップ内壁が当たるため、キャップを回転させるとき独特の抵抗があります。
全体にラバーがあると、この現象は設計上やむを得ないです。
独特の当たる感触がでてしまうにも関わらず、ラバーグリップをここまで幅広く装着したところに、この商品の設計上のすごみがあります。

インク残量確認窓のようなもの

軸のラバーグリップの下のところが透明になっていて、そこからカートリッジのインク残量が見えます。いちいち後部を開けなくてもインクの残量が確認できます。
ただし、軸色によっては確認がやや困難なものもあります。

透明なキャップと本格的なクリップ

キャップは透明で、内部が見えます。近未来的な感じがして、なかなか良いものです。
透明でも、ナカゴと呼ばれるインナーキャップが無いため、キャップが汚れにくい設計になっています。
キャップには、かなり本格的なクリップが装着されています。

ねじキャップ

キャップのネジは3回転くらいあります。これは正直少し多めですが実用には問題は無いです。
キャップ開閉のコツとしては、キャップを回さず、軸のもっとも細い部分(ボーテックスの場合軸の最後部にある色のついた丸い部品)を指先で手早く回すのが良いです。

本格的なペン先

ペン先は、特殊合金製で、いわゆるステンレス製です。
パイロットのステンレスペン先は、かなりしっかり作られていて、錆びることもありません。
また、ボーテックスのペン先は、表面がステンレスの地肌のままで、表面に何もメッキなどされていません。ステンレスなのですから、腐食を防ぐ必要はありませんし、あえて金色にする必要はありません。
ボーテックスは、ペン先の太さはFとMがあります。すなわち、細字と中字です。
ペン先先端の本体はステンレスですが、先端にはイリドスミン合金が溶着されています。安価な万年筆では品質が悪いイリジウムが装着されていて、調整を施しても、高価な万年筆と比べて書き味に相当な隔たりがあることがありますが、ボーテックスのイリジウムは品質が良く、かなり良い書き味に高めることが出来ます。

インク供給方式

インク供給方式はカートリッジ式です。
パイロットのカートリッジは、差し込み入り口の大きさ(開口径)が大きく、理想的です。
開口径が大きいと、インクの流れなどが理想的なペン芯を作りやすいのです。
コンバーター40を装着して、瓶からインクを吸入して使うこともできます。
ペン先突き出し長さが短い、特徴的な首先端形状のため、コンバーターでインクを吸入する際、他の万年筆よりも、インクを首に漬けやすいです。

グッドデザイン賞受賞賞品

ボーテックスは、グッドデザイン賞受賞賞品です。
グッドデザイン賞のサイトに掲載されていた、グッドデザイン開発デザイナー(株式会社パイロットコーポレーション 営業企画部筆記具商品企画室デザイン室)の主張は以下の通りです。
以下文中のゲルインクボールペンも廃盤で、現在では入手困難です。

●デザイナーのコメント
OA化の時代に万年筆の良さを多くの人に知ってもらう為に、まず持っていて嬉しく、又、書く事が楽しくなる様なデザインを心掛けた。
●デザインのポイント
1.まず、気軽な気持ちで(構えずに)万年筆に触れてもらう事を目的とし、カジュアルな配色を中心とした。
2.金属クリップに透明樹脂の装飾体を取り付け、商品の色識別がより明確になる様にした。
●ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項
グリップ部を首と一体成形する事によって筆記時の撓みを解消した。キャップを透明にする事によって、万年筆とゲルインクボールペンの目視による識別を容易とした。
●製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応
万年筆はインク取り替え可能なコンバーター式、ゲルインクボールペンはレフィル交換式である。

ボーテックス万年筆お取り扱い上の注意点

ナカゴと呼ばれるインナーキャップが無いため、首を緩めた状態でキャップを装着すると、ペン先がキャップ天井に当たり、ペン先が曲がってしまいます。
首を緩めた状態では絶対にキャップを装着しないでください。

ゴムグリップは、長く使用していると、劣化してくることがあります。
耐久性は割と高く、使用せずに保管して置いた場合は、劣化してくることはありませんが、握りしめてお使い続けて頂くと、劣化してくることがあり、かなり劣化したものも目にしております。この場合は、ゴムグリップを交換するしかありません。

当店での販売価格

当店在庫のボーテックス万年筆は、以下のいずれかの価格で販売しております。
在庫については、当店オンラインショップをご覧下さい

検品調整有りの場合 税抜3,000円

当店にて、書き味インク出を検品調整させて頂きます。高額な万年筆と同等以上の時間を掛けて行っているため、ボーテックス万年筆のみ、検品調整費用を頂いております。
商品本体税抜1,500円、検品調整費用1,500円、合計税抜3,000円です。
お買い求めはこちらからどうぞ。

検品調整無しの場合 税抜1,500円

検品調整せずにメーカー出荷状態で納品することも可能です。
検品調整無しでお届けした場合、お届け後インク出具合や書き味を調整する作業については、基本的にメーカー対応とさせて頂きます。
お買い求めはこちらからどうぞ。

 

 

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