使用しているペン先

masahiro万年筆製作所製品に使用しているペン先についてご説明させて頂きます。

使用ペン先メーカー

masahiro万年筆製作所製品には、パイロット製のペン先と、ドイツBock社のペン先が装着されます。
パイロット製のペン先は、メーカーの許諾を得て使用させて頂いております。
現在パイロットペン先装着軸は、特定品となり、ご使用頂くご本人からのご注文に限らせて頂いております。
パイロットペン先装着商品は、お客様のお名前を登録させて頂く記名式保証書となります。
パイロット製ペン先使用継続のため、何卒よろしくお願い申し上げます。

Bock社のペン先の特徴について

Bock社のペン先を採用するに至った経緯としては、Bock社のペン先に、専用設計で新規開発した自社製エボナイトペン芯を装着すれば、ペン先のもつポテンシャル(潜在能力)を引き出せることがわかったからです。
Bock社のペン先は、ペン先とペン芯、そしてペン先とペン芯が入りカートリッジやコンバーター差し込み口設けられた筒であるスリーブやソケットと言われる部品、この3点が組み上がった構成ユニットで販売供給されます。
しかしながら、Bock製のペン先以外の部品、特にペン芯は満足の行くものではありませんでした。
一般的には、ハンドメイド万年筆であっても、ペン先はこの構成ユニットのまま装着して、「カートリッジコンバーター両用式」として販売されます。このようにすれば製作は省力化できます。
でも、それでは、満足の行く結果にはなりません。
何より、M形吸入方式に特化したペン芯設計にしないと上手く機能しませんし、ペン先ペン芯の固定力がBockの構成ユニットでは満足の行く固定では無いのです。
Bockのペン先の大きさや長さはパイロットのペン先とは全く違いますし、首内部に入る部分のペン先形状も違います。そのため、ゼロからペン芯を開発し、用意致しました。
この結果、これまで使用してきたパイロットのペン先にプラスした商品群として、Bockのペン先をラインナップすることができました。

Bockのペン先の特徴は、何より、秘めたポテンシャルを高めた結果得られる「魅惑の弾力」です。
特にBockのMペン先は、書き味がよく、心理的に柔らかい感じがするペン先です。
ペン先としてふさわしい金品位は14金または18金ですので、Bockの14金ペン先を採用しております。また、インク供給方式に特化したペン芯、すなわち、Bockのペン先とmasahiro万年筆製作所のM形吸入方式に特化したペン芯を装着しております。
これにより、パイロットのペン先とは違った弾力のペン先をラインナップすることができました。パイロットのペン先でもキャップレスとカスタム743の書き味が同じMでも弾力や書き味が違うように、似たような大きさのパイロットとBockですが、弾力が全く違います。

Bockは、世界中の多くの万年筆メーカーのペン先の製造を行っているメーカーであり、定評があります。それでも、出荷状態の書き味は最上の状態のものばかりではないため、当店でご好評の書き味検品調整を入念に施し、ペン芯と合わせてBockのペン先に秘めたポテンシャルを引き出したような状態に仕上がっております。書き味が悪ければ、魅惑の弾力も全く感じられないのです。十分に納得のいくまで取り組ませて頂いた結果、Bockの構成ユニットで納品された状態とは別物といえるくらいの状態になり、満足の行く状態でご用意することができました。
Bockのペン先がラインナップされたことにより、お客様の選択肢が増えたというように思って頂ければうれしく思います。

使用ペン先の金品位

ペン先の材質は、基本的に14金を使用しています。現在では14金以外のペン先もありますが、万年筆ペン先の金品位としては、14金または18金が良く、それ以上の金品位は必要ありません。耐腐食性も10金や12金では物足りないですが、14金でしたら、じゅうぶんです。
金は24金が100%のため、14金は約58.5%、18金は75%が金となります。
金のペン先は、ステンレスのペン先と比べ、書き味を立体的にするとでも言えるような、なんとも言えない良さを呈するものです。
14金でもじゅうぶん柔らかい書き味は出せますし、かつてあった23金のペン先は14金ほど柔らかいものではありませんでした。
パイロット社では、14金は、金以外を配合させる余地が多く、優れたペン先を作ることが出来る、と言われております。
14金地金のバネ性が特に優れていることは、、曲がったペン先を修正するような作業をするときに、とてもよくわかります。修正作業は、14金がいちばん作業しやすく、ステンレスや、18金を超える金品位のペン先は作業が行いづらいです。
ペン先先端には、イリドスミン合金と呼ばれる硬い金属が溶着されております。溶着は、金自体が溶けてイリドスミン合金を包み込むように着いています。この保持力も14金または18金が優れます。
上記のような理由から、14金または18金のペン先を使用しております。
すべてのペン先、自社製造のペン芯と合わせて軸に装着されます。

商品ごとに装着されるペン先のリスト

現在、メインで以下2種類のペン先を使用しております

  • パイロット15号 14金ペン先
  • Bock 14金ペン先

以下●箇所のペン先が装着されます。

パイロット15号
14金ペン先
(特定品)
Bock
14金ペン先
M形吸入方式 15ミリ
C2タイプ 14ミリ軸

 

装着可能な字幅リストと、ペン先の実字幅について

字巾は、以下の字巾がご用意可能です。
パイロットの字幅とBockの字幅は異なり、同じ字幅記号でも、Bockの方が太めになります。
現在パイロットペン先装着軸は、特定品となり、ご使用頂くご本人からのご注文に限らせて頂いております。

ペン先種類 ご用意できる字幅
パイロット15号 14金ペン先
(特定品)
EF(極細) F(細字)
Bock 14金ペン先 F(細字) M(中字)
※Bockはペン先自体に字幅表記刻印がありません
B(太字) BB(極太)も、ごくわずか在庫ございます。
B/BBをご希望の方は、備考欄にご記入下さい。

Bockペン先とPILOTペン先との字幅対照表

パイロットのペン先太さと、Bockのペン先太さは異なります。
当店にて字幅を実寸にて測定し、PILOTのペン先のどの水準に相当するか、太さの目安としてみました。
目安としては、下表のような感じとなります。

Bockペン先
字幅
PILOTペン先の
相当する字幅
Bock-EF PILOT-F
Bock-F PILOT-FM
Bock-M PILOT-M
Bock-B PILOT-BB
Bock-BB PILOT-C

※ペン先字幅記号については、ペン先字幅記号と選択に関する参考情報をご参照下さい。